【本音】元塾講師が伝える。保護者に意識してほしいこと・やってほしいこと
この記事のまとめです。
【意識編】
塾だけではお子さんの成績を向上させられない
→家庭学習のサポートが出来ないから
【やってほしいこと】
その① 宿題の管理
その② 勉強しやすい環境づくり
その③ 勉強のフィードバック
こんにちは、なとりです。
私は長年塾講師として多くの生徒さん接してきました。
そしてありがたいことに保護者の方々にも多くのご支援をいただきました。しかし、中には言いずらいですが「これをやってくれたら成績がのびるのになぁ~」というものがいくつかありました。
現役を離れた今だからこそ、ここで発表しようと思います。
少しでも塾との関係が円満になり、お子さんの成績向上に繋がれば幸いです。
【意識編】塾だけではお子さんの成績をあげれない
これを現役時代に言うと
「成績を上げるのがお前たちの仕事だろ」
「お金をもらっているんだから責務を全うしろ」
と言われるかもしれません。
それでもなぜこう言い切れるのでしょうか。
まずはお子さんの成績がどのようにして伸びるかから説明します。
成績を伸ばすには塾の講義+家庭学習(=宿題)の両輪が揃っている必要があります。
塾で新しいことを学び、宿題を通して自分で出来るのか確かめる。
出来たら自分の血肉となり、出来なければ再度、塾でフォローする。
このような流れで、お子さんの成績を向上させるのが塾の役割です。
この両輪がそろっているかどうかが塾で成績が伸びるかどうかの分かれ目になります。
成績が伸びない子は
1.塾の講義をきちんと聞いていない
2.家庭学習がきちんと出来ていない
概ねこの2つのどちらかに該当します。
そして、塾講師の目線からすると2の方に関しては中々対処しづらいのです。
「まずはこのページを火曜日に終わらせよう」
などと、宿題の細かなペース配分を伝えることは出来ますが、
実際に宿題をやってくるかどうかは家庭環境に大きく委ねられてしまします。
こういう訳で「塾だけではお子さんの成績を向上させられない」とお伝えしたのです。
ですので、保護者様につきましては是非とも家庭学習のサポートをしていただきたいと考えています。
「でも、仕事があってなかなか子どもの面倒を見られない」
「子どもに宿題の解説が出来るか不安」
などと、心配の声もあるかと思いますが安心してください。
直接、隣で解説する以外にもサポートの方法はありますので、これから具体的なサポート案をいくつか提案したいと思います。
【やってほしいこと】
その① 宿題の管理
やってほしいことの一番は宿題の管理です。
お子さんがまだ小学生程度ならば是非ともお願いしたいです。
「塾の宿題は終わったの?」と声をかけるのでも、丸付けをやってあげるのでも構いません。宿題が終わったらゲームを解禁するなどのルールを設けてもいいかもしれませんね。
※お子さんが家庭学習に慣れてきたら、自分で丸付けする習慣をつけさせてあげて欲しいです。「課題をこなして終わり」という状態になってしまうといくら量をこなしても成長に繋がりません。反対に自分で自分の間違いを把握できるようになるとぐっと成績は伸びていきます。
その② 勉強しやすい環境づくり
次にやってほしいことは「勉強しやすい環境づくりです」
無理に子供に自分用の部屋を設ける必要はありません。
・勉強する場所からゲーム機や漫画を遠ざけてあげる
・勉強のしやすい机などの用意してあげる
・お子さんが勉強をしている最中にちょっかいを出さない
このような小さな取り組みだけでも大きく変わってきます。
その③ 勉強のフィードバック
最後にやってもらいたいのが「勉強のフィードバック」です。
フィードバックといってもやることは簡単でちょっとした声掛けをしてほしいのです。
「今日、塾で何をやってきたの?」
「今、どんなことを勉強しているの?」
「算数で何が得意なの?」
このような声掛けをしてあげるとお子さんは無意識に自分の頭で情報を整理します。
これにより、理解が明確になったり、説明力・要約力の向上につながります。
【さいごに】
いかがでしたか、ここで提案したことはどれも今日からできる簡単なものでしたね。
ご家庭内の状況に応じてできることろからやってみてほしいと思います。
この記事が少しでも塾と家庭の信頼関係構築、お子さんの成績向上に繋がれば幸いです。ここまで読んで下さりありがとうございました。